平成25年8月2日
今日は、特別支援研修会の講師として、佐賀県西部に位置する有田中学校におじゃましました。
佐賀市から西へ西へ進むこと、1時間半程。 静かな山間に有田中学校はありました。
国道から入っていくと、中学校の門までの歩道を部活動の男子生徒が走っていました。
その生徒たちは、私の車を見ると、立ち止まって挨拶をしてくれました。むこうからすれば、何者かもわからないその車に
むかって、走っているのをわざわざやめて、きちんと挨拶をしてくれたことに感動し、中学生ってすばらしい!!
と心でつぶやきました。
校長先生にお会いしたら、「まずこのことをお話ししなくては」と思い心弾ませながら校舎に足を踏み入れました。
今日の演題は「教室に入れない子どもたちへの手立て」ということで
まず、不登校の変遷からお話をしました。
今の不登校の特徴は、家にも学校にも居場所がない子どもたちが多く、浮遊しているような印象。一見おとなしそうな子ども
でも、非行に流されていくような現状があります。
「学校」という場所の意味を、私たち大人側から子どもたちに発信し続けけなければいけないということ、
そして、子どもたちは適切な振る舞いをすればどんないいことがあるか、もっと生きやすくなるかということを知らないために、適切な行動ができない。そういうふうに考えると、大人がそのモデルになることだと思います。
大人自身が、生きている意味、働く意義を理解していれば、子ども達にもそれを伝えることができると思います。
教室に入れない子どもたちへの手立てというには、抽象的な概念での話が中心になってしまいましたが
この他、具体的にはどのような方法で、生徒たちに対峙していくか等のお話も時間のなかでさせていただきました。
今日は、校長先生、取りまとめていただいた川久保先生、同級生の香月先生、有田中学校の先生方大変お世話になりました。