no.65 小城多久地区及び唐津地区小中学校教育相談担当者研修会

平成28年12月1日(木)、12月2日(金)

1日(木)は小城多久地区研修会に、
2日(金)は唐津地区研修会に講師としておじゃましました。

本校での取り組みを紹介しながら、子ども達がいかに前向きに
成長するかをお話させていただきました。

「自主性がのびる教育」これが本校の目指すところです。

本校では問題や原因から対処の仕方を考えるProblem solving
(問題解決)ではなく、望ましい未来や解決の姿をイメージしていく
Solution building (解決の構築)を基本的な考え方としています。

解決の構築である「解決志向アプローチ」は、生徒の問題を取り上げて
指導する代わりに、生徒のもっているリソースに焦点をあて、そうなりたい
自分の姿を実現させていくものです。

解決志向アプローチを続けると、子ども達が自ら「学びたい」「変わりたい」と
思えるようになります。
まずは、子どもを認めること、ほめること、話をじっくり聞くことです。
それには技術が必要です。本校職員は解決志向アプローチの技術を
学び、一人ひとりの子ども達を支援しています。

卒業生や在校生がよく言います。
「ここでは、自分らしく居られる」と。

また、ある保護者の方が話されました。
「うちの子は、読み書きができなかった。でもここに入って
いろんな漢字が書けているし、読めるようになっている。
本当に驚きました」

なぜそういったことができるようになったのかわかりますか。

通常、読み書きができない子どもがいたら、問題を解決するために、
毎日苦手な漢字を書かせたり読ませたりしますよね。
子どもは苦手意識があるから、どうしても苦痛に感じてしまう。
それは、効果を伴う指導になっているでしょうか。

本校では、特に読み書きの指導はしていません。
その代わりに、考えさせ、創造力を大切にする
授業に取り組み、学習だけでなく、様々な活動を通して
生徒の気持ちをエンパワーしていきます。

まず自分が友達や先生に認められ、自分が自分らしくいられる場所があれば
「自ら学びたい!」に繋がっていくことを知っているからです。

そして、解決しようとする力がつき、知的能力が向上する
ことが分析結果から知ることができます。

子どもが自らの力で考え、行動する気持ちになる
Solution building の考え方が小学校、中学校に広がって
いくことを心から願っています。

解決志向は、何より、先生たちが教師という仕事
を心から楽しいと思えることができるからです。

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